みなさん除湿機とエアコンのどちらを使用すべきか、こんな風に思ったことはないでしょうか。
- 季節によって使い分けた方がいいの?
- 併用してもいいの?
- エアコンの除湿モードじゃだめなの?
それぞれの特性を理解することで、状況によって使い分けの最適な選択ができます。
本記事では「除湿機とエアコンの使い分け方」について解説していきます。
この記事を読めば、除湿機とエアコンの正しい使い方と適切な使い分けをすることができるはずです!
除湿機のメリットとデメリット
メリット
専用の除湿機能
除湿機は湿度を効果的に下げるために設計されています。短時間で室内の除湿を行い、湿度を低く保つことができます。室内の温度を下げる機能を付いていない分、エアコンよりも効率的に除湿することができます。
設置場所の自由度
移動が容易で必要な場所に簡単に設置できます。普段はリビングに設置しておいて、料理をするときには「キッチン」に、寝るときは「寝室」に、衣類を乾かしたいときには「乾燥室」に、また、クローゼットの中や狭いスペースでも効果を発揮することができます。
エネルギー効率
除湿機は湿度調節の機能に特化しているため、湿度を同じように下げる場合、エアコンよりもエネルギー効率が良いことがあります。つまり電気代は除湿機を使用するほうが安くなる可能性が高いです。
空気清浄機能
一部のモデルには空気清浄機能が搭載されており、ホコリや花粉も除去できます。
デメリット
冷却効果がない
当たり前ですが除湿機は温度を下げることができません。また、除湿機を使用すると除湿方式にもよりますが、温度が多少上昇してしまいます。
定期的なメンテナンス
除湿をすると除湿機内のタンクに除湿された水が溜まります。そのためタンクの水を捨てる必要があります。また、フィルターもホコリなどが溜まるため、こちらも定期的に掃除してきれいする必要があります。
エアコンのメリットとデメリット
メリット
温度と湿度の両方を調整
エアコンは運転モードを変更するだけで温度と湿度、どちらの調整できるため、快適な室内環境を一台で実現することができます。
冷暖房機能
これも当たり前ですがエアコンは冷房だけでなく、暖房機能も備えているため、季節を問わず使用できます。
自動運転
多くのエアコンには自動運転機能があり、設定しておけば自動で設定した温度と湿度を維持してくれます。
デメリット
エネルギー消費
冷暖房機能を使用するとエネルギー消費が高くなるため、電気代が高くなることがあります。
設置場所の制約
エアコンはまず設置場所を決めると基本的に設置後の移動はできません。室外機の場所も変更しないと行けなかったり、新たに壁に穴を開けなければならないためです。そのためエアコンの場所は一度設置した場所からの移動は考慮しない方が良いです。
初期費用
やはりエアコンはとても高額な買い物となります。また、設置にもあるていどの費用が必要となります。
状況別の使い分けガイド
除湿機とエアコンのメリット・デメリットを確認できたところで、次はどのようの状況だったら除湿機のほうが効果的か、エアコンのほうが効果的かを示していこうと思います。
夏場の湿気対策には?
エアコンと除湿機併用がおすすめ!
理由: 夏の高温多湿の時期には、エアコンが温度を下げる役割、除湿機が湿度を下げる役割をそれぞれ持たせることで、効果的でかつ、エネルギー効率良く室内を快適な環境とすることができるからです。
使い方: エアコンは冷房で運転し、設定温度は28℃設定の風速は自動風量とします。除湿機は自動運転モードに設定しておけば室内の湿度を40〜60%に調節しくれるはずです。冷房の28℃少し高いと思うかもしれませんが、除湿機で除湿を行うことで体感温度を下げることができ、28℃でも快適に感じることができるはずです。
冬場の結露対策には?
除湿機がおすすめ!
理由: 冬は基本的に乾燥し、除湿というよりは加湿が必要な環境ではありますが、室内干しをする場合や、加湿器を使用したときに押し入れやクローゼットの中が高湿度状態になることがあります。ほかにも室内が暖かくなると窓などに結露が発生しやすくなります。結露をほうっておくとカビや腐食の原因になってしまいますので、除湿機で湿度を下げることで結露を防止できます。
使い方: 部屋干ししている部屋や、押入れ、クローゼットの中、部屋の隅や窓際に設置して、結露が発生しやすい場所や高湿度になりやすい場所を重点的に除湿します。その際使用する除湿機はデシカント式の除湿機を使用するようにしましょう!なぜデシカント式にするべきかは以下の記事を参考にしてみたください。
部屋干しの衣類乾燥には?
除湿機がおすすめ!
理由: 除湿機の衣類乾燥モードを使用すると、効率よく室内で衣類を乾かすことができます。衣類乾燥モードは通常の除湿の運転の他に大風量の風を洗濯物に当てることで通常の部屋干しよりも1/3以下の時間で洗濯物を乾かすことができます。
使い方: 室内干しスペースの近くに除湿機を設置し、衣類乾燥モードで運転します。なるべく風が洗濯物全体に当たるような位置に設置することが望ましいです。
夏の快適な睡眠環境の維持には?
エアコンがおすすめ!
理由: ある程度でしたらエアコン単体でも快適な温度と湿度を同時に調整できます。除湿機も使ってもよいのですが、除湿機は運転方式の特性上騒音が発生するため、睡眠時の除湿機の運転はあまりおすすめしません。エアコンでも除湿は可能ですので、エアコン単体でも夏の夜でも快適に眠れます。
使い方: 寝る前にエアコンを設定し、タイマー機能を使って自動でオフにすることで、夜中に冷えすぎるのを防ぎます。また、一晩中エアコンをつけている場合は少し設定温度は高くしておくのが良いでしょう。
クローゼットや狭いスペースの除湿には?
除湿機がおすすめ!
理由: 小型の除湿機は狭いスペースにも設置しやすく、クローゼットや狭いスペースの湿気を効率的に除去することができます。
使い方: クローゼットの中に除湿機を設置し、定期的に運転して除湿しましょう。
まとめ
このように、エアコンと除湿機の特徴と使用シーンを理解することで、状況に応じて最適な方法を選ぶことができます。快適な生活環境を維持するために、エアコンと除湿機を上手に使い分けましょう!
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