加湿器はメーカーによって特徴が多種多様です。それぞれのメーカーの特徴をよく理解することで、自分に合った加湿器を見つけることができるでしょう!
ところでみなさんは加湿器を販売しているメーカーってどれくらいあるか知っていますか?実は加湿器は、除湿機やエアコンと違って単純な仕組みで稼働させることができるので、いろいろなメーカーが加湿器販売に参入しています。
加湿器を販売するすべてのメーカーを紹介することはできないので、今回は性能が良いミドルクラス以上の加湿器のメーカーを紹介していきたいと思います。
ぜひ購入の際の参考にしてみてください!
加湿器方式の種類
おすすめのメーカーを紹介する前にみなさんに知っておいてほしいことがあります。
それは、加湿器にはいくつかの種類があり、それぞれ加湿するための仕組みが変わってくるということです。加湿方式の種類について簡単に説明するので確認してください。
スチーム式
スチーム式はヒーターで水を加熱し、発生した水蒸気で室内を加湿する仕組みです。
水を沸騰させるため煮沸消毒されるので、ほかの方式に比べて雑菌やカビなどが繁殖しにくく、比較的清潔を保ちやすいです。
超音波式
超音波式は超音波で水を振動させてミストを発生させる方式です。
静音性が高く、消費電力が低いですが、こまめな掃除が必要です。
コンパクトな製品が数多く発売されている種類ですが、小型な分、大きな空間を十分に加湿することができないので、寝室や狭い範囲だけ加湿したいときに使用すると良いでしょう
気化式
気化式は水をフィルターに浸透させて、ファンの風を当てて水を気化させて放出させる仕組みです。
消費電力が低いですが、フィルターが常に水を含んでいる状態のため、こまめに水を変えてフィルターの掃除をしないと雑菌やカビが繁殖してしまいます。
ハイブリッド式
複数の加湿方式を組み合わせたもので、ほかの方式と比べて効率的に加湿できますが、本体の価格が高めです。
しかし初期費用さえ目をつぶれば、高い加湿能力と少ない消費電力で加湿することができます。
加湿器の種類については以下の記事で解説していますので、参考にしてみてください。
おすすめメーカー5社
まず私がおすすめする加湿器のメーカーを5社紹介します。どのメーカーにも特徴があり、一番おすすめのメーカーはこれだ!というものはありません。
人によって加湿器に選ぶ際に重視しているポイントは違ってくるので、順位は付けられないですが、まずは5社の特徴を解説していきます。
「シャープ」 高機能で給水・お手入れの手間が少ない
メインはスチーム式と気化式を組み合わせたハイブリッド式のモデルであり、空気清浄の技術である「プラズマクラスター」を搭載したモデルもあることが特徴です。
また、全体的に使いやすさに優れたモデルが多く、加湿器の本体上部に注ぎ口がついており、給水タンクを取り外して洗面所や台所で給水するという手間がなく、日々の給水が楽にできるような構造となっています。
また、お手入れの点でも工夫があり、給水タンクは蓋がない形状なので、スポンジを持った手でタンク内を簡単に掃除することができます。
加湿器を使う際に避けては通れない日々の給水や、定期的なお手入れの手間を少なくしてくれるので、加湿器の給水、お手入れがわずらわしいと感じている方は、シャープの加湿器を使うことをおすすめします。
価格は2〜3万円とやや高めですが、プラズマクラスターの空気清浄や、自動加湿機能、給水タイミングの通知など、加湿以外の機能も豊富なところも魅力的です。
・シャープのおすすめ加湿器
「パナソニック」 気化式で省エネ、ナノイー搭載
パナソニックは消費電力の少ない気化式に加えて、DCモーターを搭載したことで、パワフルにかつ、電気代も安く部屋を加湿することができます。気化式は湿度を送り出すためのファンがいかに多くの風量を送り出せるかが重要になってくるので、DCモーターのファンと相性がぴったりです。
加湿モードもお急ぎモード(ファンを高速回転)や強モード、おまかせモード(湿度60%に自動調整)、のど・肌モード(高めの湿度60~65%に自動調整)、おやすみモード(運転音を低減)など様々な種類があり、場面に合わせて選ぶことができます。
ナノイー搭載のものは、加湿時にプラスすることで肌の水分量を増やすことができ、潤いを与えてくれます。また、加湿フィルターも清潔に保つことができるので、雑菌やカビが繫殖するのを抑えてくれます。
電気代に関しては、1日8時間毎日使用した場合の月の電気代が、たった約55円程度に抑えられることができ、ほかのメーカーの加湿器と比較しても圧倒的に安くなります。
本体価格はやはり約2万円程度となってしまいますが、ランニングコストが最も少なく抑えられ、さらに様々な便利機能やナノイーも搭載しているとなると、パナソニックは非常にコスパの良いメーカーと言えます。
・パナソニックのおすすめ加湿器
「象印」 お手入れ簡単で清潔スチーム式
スチーム式の加湿器がメインの象印は、お手入れする頻度が非常に少なくすみます。ほぼお手入れ不要と言ってしまっても過言ではありません。しかも簡単に清潔さを保てるため、お手入れをするのが面倒だという人でも長く使い続けることができると思います。
お手入れ方法は、フィルターがないため、タンクに残った水(お湯)を日々入れ替えるだけ。汚れが気になり始めたら、タンクに水とクエン酸を入れて洗浄させるだけで完了です。また、パーツが細かく分かれないので、本体1か所のお手入れをすれば良いということも嬉しいです。
スチーム式なので、常に水を沸騰させているため雑菌やカビが繁殖することもほとんどなく、非常にパワフルに加湿することができます。室温も上昇させることができるので、冬の寒くて乾燥している部屋の加湿にぴったりです。
ただし、電気代が高くなってしまうことがデメリットとしてあげられます。スチーム式はほかの気化式や超音波式と比較すると、消費電力が2倍以上かかってしまいます。ポットのお湯をずっと沸かし続けているようなものなので、電気代が高くなることは想像できると思います。
電気代は高くてもいいから、お手入れが簡単で常に加湿器を清潔に保っていたいという人におすすめできるメーカーと言えます。
・象印のおすすめ加湿器
「ダイニチ」 加熱気化式でパワフル加湿
ダイニチは開発・設計・組み立てなどの工程を全て国内で行っているメーカーです。そのため品質が高く、安定した商品を展開していることが特徴です。
広い部屋の加湿にも向いており、水を含んだフィルターに温風を当てることで、細かい水の粒子を効率的に拡散できる加熱気化式の加湿器がメインの製品となっているため、パワフルで素早い加湿をすることができます。
また、お手入れのしやすさも魅力です。トレーのお手入れは、カンタン取り換えトレイカバーを1シーズン使用したら使い捨てるだけで、文字通り簡単にカバーのお手入れをすることができます。
給水タンクは給水口が広いので、手を入れてタンクの中までしっかり掃除することができます。お手入れのタイミングになったらサインで知らせてくれる機能もあるので、忘れがちなタンク掃除を見逃しません。
ほかにも、フィルターも使い捨てタイプが別売りで発売されていて、3か月に一度の新しいフィルターに交換するか、月に1度程度フィルターの掃除を行うか、自分の好きな方を選択できます。
ただし本体価格がほかのメーカーよりも高いところが気になります。ダイニチの加湿器は3万円程度と、一般的な加湿器の価格が1〜2万円程度なのを考えると少し手が出しづらいです。
加湿性能や機能性、メンテナンス性、国内生産による安心、安全性はとても高いため、それらを重視する方にとってはおすすめのメーカーです。
・ダイニチのおすすめ加湿器
「アイリスオーヤマ」 豊富な種類、コスパ良し
ほとんどのメーカーは採用している加湿方式が1種類、または2種類で加湿器を展開していますが、アイリスオーヤマはスチーム式、超音波式、気化式、ハイブリッド式と、すべての加湿方式の加湿器が展開しています。同じメーカーの中で方式を比較することができるので、違いがよくわかり、自分に合った加湿器を見つけやすくなります。
さらに空気清浄機能付きの機種。アロマオイルに対応し、加湿時に好みの香りを部屋に広げることができる機種。数は多くないものの、ほかのメーカーには採用されていないサーキュレーターを搭載している機種などがあり、加湿方式の多さと併せてラインナップがとても豊富です。
また、デザイン性の面でもアイリスオーヤマは優れています。カラーバリエーションが豊富にあるため、インテリアにマッチしやすく、形状も超音波式の機種はおしゃれなものが多いです。
本体価格も全体的に低めなところも魅力で、一人暮らしの方や、限られた予算の中で性能や機能ではなく、コスパやデザイン性を重視する方にとっては最もおすすめのメーカーです。
・アイリスオーヤマのおすすめ加湿器
そのほかのおすすめメーカー
初めにも言ったように、加湿器は多くのメーカーが参入しています。今紹介した5社以外のメーカーも簡単に特徴を紹介します。
山善
山善は、工作機械や産業機器、機械工具などの生産財と、住宅設備機器や家庭機器などの消費財を取り扱う専門商社です。
強みは、業界内で歴史のある商社として仕入れ先とのつながりが深く、取り扱い品目が多いことです。
その中でも加湿器も定評があり、特に機能面の高さと価格のお手頃感が好評を得ています。
ダイソン
ダイソンは、イギリスの家電メーカーで、革新的な技術に基づく製品を開発・販売しています。みなさんもご存知サイクロン式掃除機を初めて開発・販売したことで知られていると思います。
加湿器は見た目がとてもスタイリッシュでインテリアになじみやすく、加湿機能のみだけではなく、空気清浄機・扇風機と多機能なところが魅力です。
価格は比較的高めですが、スタイリッシュで高機能な加湿器をお求めの方は、ダイソンの加湿器は非常におすすめです。
三菱重工
三菱重工は、独自開発の「スチームファン蒸発式」という加湿方式と、加熱式と気化式のハイブリッド式の加湿器を展開しています。
スチームファン蒸発式は、蒸発布で吸い上げた水をヒーターで加熱して蒸発させるという新しい仕組みです。万が一転倒させてしまっても、水受皿の水は熱湯ではなく、常温水だからです。
大量のお湯を沸かさないので、消費電力が少なく、効率的に加湿をすることができます。
また、ハイブリッド式のモデルは、同社の「ビーバーエアコン」と連動した運転をすることが可能で、エアコンの運転に合わせて、自動的に湿度を調節してくれる機能があります。
日立
日立の加湿器は、電解水技術で作り出す次亜塩素酸が加湿のための水をしっかり除菌します。
浮遊菌、浮遊ウイルス、気になるニオイを抑制することができるため、清潔に健康に加湿器を使用できます。
性能もターボ運転・自動・強・弱から4段階の加湿ができ、給水タンクが大容量のため、約6時間以上もパワフルに加湿をし続けることが可能です。
価格もそこまで高価ではないため、性能が高い加湿器を求めている方におすすめです。
東芝
東芝の加湿器はスチームファン方式という加湿方式を採用していて、ヒーターで沸騰させたお湯の蒸気を利用するため、清潔に使い続けることができます。
1週間の運転でもカビが全く確認できないほど清潔で、加湿フィルターがないため、乾燥や交換の手間がほとんどないです。
高い加湿性能も魅力で、適用畳数も8畳と一般的な広さなので、リビングや寝室をしっかり加湿したい人におすすめですよ。
バルミューダ
バルミューダの加湿器は、何と言っても美しいフォルムをしたデザインが特徴です。
水も花瓶に注ぐように上から給水するような方式でとてもおしゃれです。部屋に置いてあってもインテリアになじむため、インテリア性を重視したい方におすすめです。
加湿方式は気化式が多く、電力消費も少なく加湿することができ、本体に取り込まれた乾燥した空気はフィルターを通ることで、空気を清潔にしてから加湿することができます。
まとめ
いかがだったでしょうか。
冒頭にも言いましたが、一番おすすめのメーカーはこれだ!というものではないので、みなさんが自分にあった加湿器を見つけてもらえることが一番の願いです。
ただし、雑貨屋さんやネットショップで販売されているようなメーカーがわからないものや安価すぎるものは、デザイン性が優れているものが多いですが、基本的に加湿の性能が低いのでおすすめはしません。
実績と信頼のあるメーカーを選ぶことで、安心・安全に加湿器を使い続けることができるので、今回紹介したメーカーの中から選ぶことで間違いないです。
最後までご覧いただきありがとうございまいた。
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