加湿器を購入しようと思っている方で、こんなことが気になっていませんか?
- 空気清浄機能が付いたものがほしいな
- 加湿と空気清浄の一体型のメリット・デメリットは?
- おすすめのメーカーは?
今回は加湿空気清浄機のメリット・デメリットについて解説します。
この記事を読めば、自分の家には加湿空気清浄機が適しているのかどうか、どんな加湿空気清浄機を購入すれば良いか参考になると思います!
加湿器 + 空気清浄機一体型のメリット
まずは加湿器と空気清浄機が一体になっているメリットを解説します。
一年中使える
加湿器だけの機能だと、冬や乾燥した時期にしか活躍しないですが、加湿空気清浄機ならばどの季節でも使用することができ、収納するスペースを確保する必要がなくなります。
空気清浄の機能は、花粉が多く飛散する季節には存分に力を発揮し、ウイルスやほこり、PM2.5などの対策にもなります。
湿度が低く乾燥する時期になれば、加湿の機能で湿度を最適な範囲に調整してくれます。
操作も加湿と空気清浄を簡単に切り替えることができるので便利です。
加湿器と空気清浄機2台置くより省スペース
加湿器と空気清浄機を1台ずつ、計2台置くよりも、一体型のメリットとして1つ分のスペースのみで加湿と空気清浄をしてくれるので、サイズが大きいというデメリットもありますが、2台置くよりも場所を取らず、省スペースに設置することができます。
また、加湿器単体では床に直接置いて使用することは加湿効率上や衛生上おすすめできませんが、一体型ならば床に置くことを想定して作られているので、設置する場所をいろいろと悩む必要が少なくなります。
消費電力が少ない
加湿と空気清浄の働きを1台で稼働させることができるので、消費電力が2台動かす時と比べて少なく済み、電気代を安くすることができます。
一体型の場合、加湿方式は電気代があまりかからない気化式となることがほとんどなので、空気清浄機単独で運転する場合と電気代はあまり変わりません。
1台分の購入費用で済む
加湿器と空気清浄機を別々で1台ずつ買うよりも、一体型を買ったほうが購入費用が安くなる場合が多いです。加湿器は安い物から高いものまでピンキリですが、値段に応じて性能も変わってきます。
一体型の加湿の性能は基本的に1~2万円程度の加湿器の性能と同等なので、かなり高性能なことがわかります。性能のよい加湿運転ができ、さらに空気清浄までできて、しかも購入費用を抑えることができます。
コンセントが1つで済む
意外と電化製品を使用するうえでネックになることが、コンセントに電源をつなげなくてはいけないことです。最近は便利な電化製品もたくさん増えたことから、コンセントを使用する割合も大きくなってきています。
そんな時に加湿器と空気清浄機の2つのコンセントを用意しなければならないのは、小さいことのように思えて意外と大変です。賃貸などはコンセントの数も限られ、増設することも難しいので、使用するコンセントが1つでも減ることは非常に助かります。
加湿器 + 空気清浄機一体型のデメリット
続いて、加湿器と空気清浄機が一体になっているデメリットを解説します。
本体のサイズが大きい
一体型となることで本体のサイズが、加湿なしの空気清浄機よりも大きくなります。また、重量も同じく重くなるので、部屋の移動のための持ち運びなどは難しいと思います。
その点では、加湿器単体だと持ち運びも楽にできるので、使いたい場所へ簡単に移動させることができます。
リビングなど、基本的に常時運転し続ける場所への設置がおすすめです。ただし、その際にも本体の大きさを事前に測定しておいて、設置可能な場所の検討をしておくと良いでしょう。
掃除や手入れが面倒
空気清浄器単体では月1~2回程度フィルターの交換が必要となります。それに加えて加湿器一体型となると加湿フィルターや給水タンク、トレーなどのお手入れなどの手間が増えます。
基本的な加湿器のメンテナンスは以下の記事にて解説しているので、よかったら見てみてください。
お手入れが面倒とはいえ、加湿器、空気清浄器単体で使用していても定期的にお手入れが必要となってくるので、むしろ1回のお手入れで加湿器も空気清浄機もきれいすることができたと思えば、デメリットに感じることはないですね。
加湿・空気清浄機能が弱まる可能性がある
製品にもよりますが、一体型では加湿の性能と空気清浄の性能、どちらかの性能が弱まってしまう可能性があります。加湿と空気清浄を同時に運転すると、風量が弱くなってしまい、室内に加湿及びきれいな空気が循環するのが遅くなってしまうためです。
確認すべきポイントとして「適用畳数(加湿性能)」と「適用床面積(空気清浄機能)」が重要です。設置したい部屋の大きさを十分に加湿、空気清浄できる能力を発揮できるものを選びましょう。(この後、適用床面積と適用畳数の詳しい解説をします。)
効率よく十分な加湿及び空気清浄をしたいのなら、それぞれ個別の専用機を選んだ方が良い場合もあります。
加湿方式が気化式に限られる
一体型にする性質上、ほとんどの製品の加湿方式は気化式に限定されてしまいます。そこまで加湿方式にこだわる方は少ないと思いますが、どうしてもスチーム式や超音波式の加湿器がいいという方にはおすすめできません。
加湿方式の違いについては、以下の記事で解説していますのでぜひ見てみてください。
給水の手間やカビの発生の恐れがある
加湿器単体は、給水タンクに加湿用の水を給水する必要があり、また、それらのお手入れをしないと雑菌やカビが発生してしまいます。
それと同様に一体型の加湿空気清浄機だとしても、カビや雑菌の発生が懸念されます。
また、加湿器単体より一体型の方が給水タンクの容量が小さかったり、内部構造が複雑になるので、すべてのパーツを分解してメンテナンスすることが難しくなってしまうデメリットがあります。
加湿器 + 空気清浄機一体型の選び方
ここからは、自宅に最適な加湿空気清浄機を選ぶために、どのようなことを確認しておくべきなのかを紹介します。
適用床面積と適用畳数を確認する
加湿空気清浄機は「空気清浄できる広さ」である適用床面積と、「加湿できる広さ」である適用畳数が設定されています。
空気清浄性能の目安である適用床面積は、30分で空気を清浄することができる面積となっており、適用床面積が大きいものほどパワフルな空気清浄能力があります。
空気をきれいにしすぎることのデメリットはほとんどない(その分電気代はかかることは注意)ので、空気清浄機は実際の部屋の面積よりも2~3倍ほどの能力の性能を選ぶと良いと言われています。
続いて加湿性能の目安である適用畳数は、空気清浄性能の適用床面積の半分の能力程度しか発揮できないと言われています。(木造の場合)
例えば適用床面積(空気清浄性能)が30畳(50㎡)の機種の場合、適用畳数(加湿性能)は15畳(25㎡)となってしまい、30畳の部屋の設置した時に空気清浄の能力は足りているけど、加湿能力は足りていないという事態になってしまいます。
空気清浄と加湿の適用する面積における能力の差は、各メーカーや製品によって違いますが、基本的には加湿能力は空気清浄能力よりも小さくなってしまいます。
そのため、加湿空気清浄器を選ぶ際は、適用床面積(空気清浄性能)ではなく適用畳数(加湿性能)で選ぶと良いでしょう。
空気清浄機は実際の部屋の面積よりも2~3倍ほどの能力の性能を選ぶと良いと先ほども説明したので、加湿能力をメインにして選ぶことで、ちょうどよくどちらの機能も十分満足して使用することができます。
フィルターの性能
空気清浄機の機能として、フィルターの性能も重要になってきます。空気清浄能力はフィルターの性能に左右されると言っても過言ではありません。高性能なフィルターとして「HEPAフィルター」が人気です。
HEPAフィルターは、「定格風量で粒径が0.3μmの粒子に対して99.97%以上の粒子捕集率を有しているフィルター」とJIS規格で規定されています。
フィルターは半年から2年程度に1度交換が必要となりますが、メーカーによっては10年も使い続けることができるものがあったり、除菌機能や脱臭機能、効果の再生機能など様々な効果が付加されたフィルターがあるため、自分に合ったフィルターを選ぶことができます。
お手入れのしやすさを確認する
お手入れのしやすさは、加湿空気清浄機を衛生的に長く使い続けるうえで重要な要素です。
空気清浄機サイドのお手入れは、主にフィルター関係です。先ほども説明した10年近く使い続けられるフィルターや、自動掃除機能があるもの、フィルターが簡単に取り外せたり、付けたままでも掃除機で掃除できるものだったりと、なるべく手間がかからないものを選びましょう。
加湿器サイドのお手入れは、主に給水タンク、加湿フィルター、トレーです。加湿は水を使って行うものなので、どうしても衛生面が心配されます。
お手入れは必ず行わなければならないので、できる限り手間がかかりにくいものを選ぶことが重要です。また、必要のない時は加湿機能をなるべく使わないようにすることで、多少は手間をなくすことができます。
おすすめメーカー
これまで加湿空気清浄機のメリット・デメリット、そして選び方を解説してきました。興味を持った方や実際に購入してみたくなった方もいると思います。
加湿と空気清浄機一体型を販売しているおすすめのメーカーを紹介します。メーカーによって特徴やどんな人におすすめかが違ってくるので、そこも併せて紹介していきたいと思います。
ぜひ参考にしてみてください。
シャープ
シャープは何と言っても「プラズマクラスター」が加湿空気清浄機に搭載していることが魅力です。
プラズマクラスターにより、菌やウイルスを除菌し、ニオイの元となる付着ニオイ原因菌も除菌することができ、高い空気清浄効果や消臭効果を発揮できます。
また、シャープはコスパが良く、さらに加湿時の適用畳数が7~28畳程度と幅広く部屋の広さに対応できるため、お手頃な価格で性能良く、使用する部屋にぴったりな能力で運転できる、まさに一番おすすめできるメーカーです。
おすすめ加湿空気清浄機 その1
おすすめ加湿空気清浄機 その2
パナソニック
パナソニックの加湿空気清浄機には、「ナノイー」や「ナノイーX」を搭載されています。
ナノイーは非常に小さいイオンが、菌や花粉、ハウスダストなどの働きを抑制します。空気中だけでなく床に落ちた花粉も除去できるような、独自の気流を発生させるモデルもあり、花粉やハウスダストの対策をしたい方におすすめです。
加湿が加わると空気中の花粉やハウスダストは動きが鈍るので、非常に良い相乗効果を発揮できます。
加湿性能の高いこともポイントで、パワフルに加湿することができるモデルや、3段階の加湿設定により、適切な湿度を保つこともできます。
フィルターにおいてもイオン除菌と防カビ性能が付加されているので、通常の加湿器よりも衛生的に加湿することができます。
おすすめ加湿空気清浄機
ダイキン
ダイキンは独自技術である「ストリーマ」を加湿空気清浄機に搭載していることが特徴です。
プラズマ放電の1種であるストリーマ放電は、カビや花粉、アレル物質、ウイルスなどを分解することができ、さらにはペットや料理後のニオイを抑える効果もあります。
加湿の性能も、湿度を自動で調整することができたり、抗菌加湿フィルターで菌の繁殖を抑制するフィルターも魅力です。
ほかにもいろいろな種類のフィルターがあったり、プレミアムモデルというものには除湿機能もついていたりと、高機能・高性能な加湿空気清浄機があるメーカーです。
価格は少し高いものがありますが、性能を重視する方にとって最適なメーカーです。
おすすめ加湿空気清浄機
ダイソン
ダイソンはスタイリッシュなデザインで、ほかのどの加湿空気清浄機と比べてもインテリアにマッチします。
また、機能性もすぐれており、パワフルな空気清浄に加え、高性能なHEPAフィルターで微細な粒子も99.95%除去でき、さらに活性炭フィルターでは、たばこのニオイなども除去できる消臭効果も期待できます。
扇風機としても使えたり、ヒーターや涼風を出してくれるモデルもあります。もちろん加湿も可能で、給水タンクの水を除菌ライトで除菌してくれるため、比較的清潔に使用することができます。
価格はほかのメーカーよりも高めなので、機能性とデザイン性を重視している方におすすめです。
おすすめ加湿空気清浄機
アイリスオーヤマ
アイリスオーヤマは低価格で購入できることが一番の特徴。ほかのメーカーと比較しても、安い製品では半額程度のコストで購入することができます。
だからと言って性能も悪いわけではなく、しっかり加湿も空気清浄も行うことができ、機能はシンプルながら高性能なことも魅力です。
コストパフォーマンスに優れたモデルが多いので、価格に迷われている方や、試しに購入してみたい方、または複数台の購入を検討している方に非常におすすめです。
おすすめ加湿空気清浄機
まとめ
今回は加湿空気清浄機のメリット・デメリットについて解説し、選び方とおすすめのメーカーを紹介しました。
加湿器と空気清浄機を別々で運用するか、それとも一体型として運用するかは、それぞれの家庭の状況によって変わってくると思います。
ぜひこの記事を参考にして、自分に合うものを見つけてください。
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