加湿器の購入を考えている人で、大きな加湿器で場所をあまり取りたくないと思っている人や、オフィスなどの広い空間で、自分の周辺だけでも加湿していたいと思っている人もいると思います。
小型の加湿器は、そういった自分の周辺の狭い空間だけや、寝室や車内といった限られたスペースの中で使用できるのが大きな特徴です。
そこで今回は、小型の卓上加湿器の性能や使い方の注意点、おすすめの加湿器を紹介していきたいと思います。
ぜひ、購入の際の参考にしてみてください!
卓上加湿器の性能
卓上加湿器の気になる点として、どこまで加湿の効果があるのかと言うこと。
間違った認識で使用していると、効果が少なくなったりしてしまいます。
室内の湿度を上げることは期待できない
一般的なデスクの上や作業スペースの上に設置して使用する卓上加湿器は、はっきり言ってその部屋全体の湿度を上げることはできません。
あくまで部屋の中の限られたスペースのみ加湿することができます。
ただし、ここでも注意しなければならないのが、加湿器から出てくるミストが直接当たる部分は十分に加湿することができるのですが、ミストが当たらない場所に移動するとほとんど湿度が変わりませんでした。
正しい使い方としては、ミストが自分の顔の方向に向かうように吹き出し口を調整する必要があります。
どんな効果があるのか
卓上加湿器を使用するうえで、効果を感じるのははっきり言って個人差があります。
例えば、乾燥肌の人や皮膚が弱い人、のどが乾燥すると痛くなりやすい人などは、ミストによって水分を浴びることができるので、乾燥の悪影響を少なくする効果を実感しやすいといえます。
逆にそれ以外の人は使っていても効果を実感することはほとんどないと思います。
また、普通の加湿器なら部屋全体の湿度を上げることでウイルスや菌などの繁殖を抑制することができますが、卓上加湿器は、ミストが出ているところはウイルスや菌が死滅するかと言われるとそうではありません。局所的に湿度が高くても、それだけではウイルスや菌は死滅しないので、感染症対策にはなり得ないことに注意しましょう。
他に効果があるとすれば、アロマ機能付きの加湿器を使う場合です。アロマの香りを楽しむことができて、リラックスして作業に集中したり、寝室で睡眠をとることもできます。
一般的な加湿器とは違い効果が限定的なものになりますが、基本的には低価格で購入することができるので、気軽の導入することができる点もメリットです。
効果的な使い方
狭い範囲を加湿することができる卓上加湿器は、まずは設置場所をよく考える必要があります。
例えばエアコンの風やサーキュレーターの風などが直接当たるような場所だと、ミストがすぐに飛ばされてしまい、加湿の効果がなくなってしまいます。
また、ミストは一応水分なので、パソコンや電子機器などの付近に設置すると、水滴がついたり結露してしまったりするので、適度な距離を保つようにしましょう。
車の中で使う場合は、車の空調モードを外気導入ではなく内気循環にして使用しましょう。外気循環だと加湿器で加湿してもそのほとんどが換気されてしまい、意味がありません。
ただし、内気循環で長い時間運転を続けていると、車内の空気が悪くなってしまい、眠気や窓の曇りなどが発生してしまうため、1時間に1回くらいは窓を開けたり外気循環モードに切り替えるようにしましょう。
卓上加湿器の選び方
卓上加湿器の性能が分かったところで、どのような卓上加湿器を買えばいいか、選び方を解説していきます。
加湿方式
基本的な加湿器の加湿方式は、スチーム式・超音波式・気化式・ハイブリッド式があります。
加湿方式の違いについて詳しく知りたい方は、以下の記事で解説していますので、もしよかったら見てみてください。
加湿方式は4種類ありますが、卓上加湿器など、小型の加湿器の加湿方式はほとんどが超音波式のものとなります。
超音波式以外は構造が少し複雑になるのでどうしても大きくなってしまいますが、超音波式は構造が簡単なので小型化することができます。
そのため、小型の加湿器が欲しい場合はほとんどが超音波式になってしまうことに注意しましょう。
加湿能力
加湿器の能力は、適用畳数か加湿量で表されます。卓上加湿器ならほとんどが加湿量で表され、20~50mL/hが一般的です。
正直、卓上加湿器ならばそれほど加湿能力を気にする必要はないと思いますが、少し加湿量が多いものが欲しい場合はこの数値を参考にしたり、低すぎる加湿量のものが売られている可能性もあるので、この20~50mL/hという数値は覚えておくと良いでしょう。
また、寝室など狭い部屋だけど部屋全体を加湿したいという場合は、適用畳数が書かれている、中型サイズで床に据え置くタイプの加湿器を選びましょう。
その際、大きくても適用畳数が5~6畳程度のものが一般的となっていますので、それ以上の大きさの部屋を加湿したい場合は、中~大型サイズの加湿器を選ぶようにしましょう。
タンク容量
タンクの容量が大きいと、給水する頻度が少なくなり、連続して長時間加湿することができます。
ただし、タンクの容量が大きいということは、本体のサイズも大きくなるということなので、設置したい場所によってタンクの大きさを考える必要があります。
性能に連続加湿時間が表記されている場合が多いので、連続加湿時間とタンクの大きさを両方考慮しながら選ぶことをおすすめします。
その他の便利機能
加湿する機能以外にも、アロマ機能や空焚き防止機能、転倒時自動停止機能など、様々な機能があります。
使う場所によっては安全性や利便性が重視される度合いが違うので、使う場所に合った機能が充実しているかを確認しましょう。
また、使うからにはおしゃれなデザインが良いですよね。
そういう場合はLEDライトで点灯してくれたり、インテリアに合うデザイン性の優れた加湿器もあるので、部屋の雰囲気や使う場所にマッチするデザインのものを選んでみてください。
オフィスに最適な卓上加湿器
卓上加湿器の選び方が理解できたところで、おすすめの「オフィスに最適な卓上加湿器」を紹介します。
購入の際の参考にしてみてください。
リズム MIST Mini | 9YY020RH
加湿方法 | 超音波式 |
加湿量 | 連続モード:約100mL/h / リズムモード:約50mL/h |
連続加湿時間 | 連続モード:約4時間 / リズムモード:約8時間 |
タンク容量 | 400ml |
サイズ・重さ | 90mm × 90mm × 197mm 0.4kg |
電源 | ACアダプター |
リズムの卓上加湿器「MIST Mini」は、連続モードの加湿量が100ml/hと、他の卓上加湿器と比較してもトップクラスの加湿量で、中型の加湿器にも劣らない能力となっています。
ミストは斜めから吹き出す仕組みとなっているため、卓上から顔周りに向けての加湿が効果的に行うことができます。
ほかにもアロマ機能に対応していたり、水を取り込む流路内に「銀系無機抗菌剤入りカートリッジ」が搭載されているため、 微生物の働きを阻害することにより、繁殖を抑制することができます。
デメリットとしては車のドリンクホルダーにはギリギリ収まらないサイズということと、コードレスタイプではないので持ち運んで使用することは難しいので、卓上専用の加湿器として使用することを推奨します。
また、価格は約8,000円とほかの卓上加湿器よりも若干高めとなっています。
しかし、卓上加湿器としての性能を考慮すると、加湿量やタンク容量、清潔性などを踏まえてもトップクラスの性能を誇り、顔周りの加湿にも最適な構造となっているため、オフィスの卓上加湿器として最もおすすめできる製品となっています。
cado STEM Portable | MH-C30
加湿方法 | 超音波式 |
加湿量 | 弱運転:約5mL/h / 中運転:約15mL/h / 強運転:約35mL/h |
連続加湿時間 | 弱運転:15時間 |
タンク容量 | 150ml |
サイズ・重さ | 直径66mm × 210mm 0.5kg |
電源 | USB接続、充電電池 |
カドーのポータブル加湿器はリチウムイオンバッテリー搭載で、USB接続で持ち運びでも使用できます。
非常にコンパクトなサイズとなっているため、外出時にも気軽に持ち運びができ、ポータブルで使用もできるので場所を選びません。
機能面はマイクロミストがパワフルに加湿し、顔の周りをうるおいで満たしてくれます。
仕事の合間にリフレッシュしたいとき。就寝前にリラックスしたいとき。4 種類のカドーオリジナルのフレグランスウォーター(別売り)を使えば香りを楽しむこともできます。
ウイルスやカビに効果のある除菌・消臭剤にも対応しているため、細菌・ウイルスなどを瞬時に除菌・消臭することができ、花粉の除去にも効果を発揮します。
操作はとてもシンプルで、運転モードは弱・中・強。タイマーは 1・2・4 時間 から選択可能です。ボタンひとつで感覚的に切り替えられるので、すぐに使いこなすことができます。
価格は高めですが、コンパクトながらに高機能・高性能な加湿器となっているので、機能性を重視する方にはおすすめの製品です。
アントレックス Stadler Form | Emma
加湿方法 | 超音波式 |
加湿量 | レベル1(弱):約30mL/h / レベル2(強):約60mL/h |
連続加湿時間 | レベル1(弱):約12時間 / レベル2(強):約8時間 |
タンク容量 | 500ml |
サイズ・重さ | 85mm × 125mm × 215mm 0.4kg |
電源 | ACアダプター、USB式 |
アントレックスの家電ブランドである「Stadler Form」から発売されている加湿器「Emma」は、見た目が特徴的なデザインとなっていて、オフィスでの使用におすすめです。
吹き出し口からミストが斜めに噴き出すため、デスクの上に置いていても、直接顔にミストを当てることができ、顔周辺にうるおいを与えることができるのが特徴です。
強モードでも連続加湿時間が約8時間となっているので、出勤時に満タンに給水しておけば、業務中はずっと加湿をし続けることができます。
デメリットとしては、サイズが幅12.5cm・奥行8.5cmなので車には置きづらいデザインとなっているので、オフィス用としての用途に限られます。
運転音も平均34.5dBと比較的静かに加湿できるので、自分の業務や周りの人の集中を妨げる心配は少ないと思います。
比較的安価・デザイン性が良い・ミストが斜めに出る・長時間の連続加湿が可能なこの製品は、やはり、オフィスでの使用に最適な加湿器とも言えるでしょう。
コードレスで使える卓上加湿器
続いて、おすすめの「コードレス卓上加湿器」を紹介します。
購入の際の参考にしてみてください。
ドウシシャ Korobaan ポータブル | KWY-053BNV
加湿方法 | 超音波式 |
加湿量 | 約50mL/h |
連続加湿時間 | 約4時間 |
タンク容量 | 400ml |
サイズ・重さ | 85mm × 85mm × 195mm 0.36kg |
電源 | 充電式、USB式 |
ドウシシャの加湿器「Korobaan ポータブル」は、見た目は水筒のようにシンプルながらもカラーバリエーションが豊富でおしゃれな印象です。
サイズもそこまで大きくはなく、一般的な車のドリンクホルダーには収まりますが、少し小さめのドリンクホルダーには収まらない可能性があるので確認が必要です。
また、このような細長い加湿器は、ついうっかり倒してしまうことがよくあります。基本的にどの加湿器も転倒しても安全な構造になっていますが、この製品は底面が独自の吸盤構造になっているため倒れにくく安心です。
給水もフタを外すだけで簡単にでき、お手入れもしやすいつくりになっています。給水芯を水洗いし、ミスト吹き出し口を拭くだけでお手入れが完了します。
デメリットとしてはミストが真上から垂直に向かって出るため、オフィスで顔周りを加湿したい場合には適していません。
また、充電使用時間が4時間なので、長時間のコードレス運転はできません。
ただ、加湿量は約50ml/hと、ポータブル加湿器においては非常にパワフルな能力なので、車内の加湿をパワフルに行いたいという方にとてもおすすめな製品です。
JOKI | 超音波加湿器
加湿方法 | 超音波式 |
加湿量 | 約55mL/h |
連続加湿時間 | 約20時間 |
タンク容量 | 500ml |
サイズ・重さ | 78mm × 77mm × 159mm 0.28kg |
電源 | USB式、充電式 |
JOKIの加湿器は抗菌鋼板が搭載されているため、加湿する前に細菌を除菌することが可能です。そのため、超音波式ですが比較的清潔に加湿することができます。
また、水位センサーが水量を把握することで、水が不足しても自動的に運転を停止するため空焚きの心配がありません。
サイズは比較的コンパクトにつくられているため、車のドリンクホルダーやドアポケットにも収まりやすく、車の中での使用にとてもおすすめできる加湿器です。
バッテリー残量も表示してくれるので、適宜確認することで電源切れのおそれを回避することができます。
デメリットとしては、ミストが真上から垂直に向かって出るため、オフィスで顔周りを加湿したい場合にはあまりおすすめはできません。
バッテリーの持ちは20時間と非常に良いため、オフィスでの使用ではなく、車の中で使用する加湿器として最もおすすめできる製品です。
アイリスオーヤマ | UHM-U01
加湿方法 | 超音波式 |
加湿量 | 約40mL/h |
連続加湿時間 | 約14時間 |
タンク容量 | 280ml |
サイズ・重さ | 直径94mm × 184mm 0.23kg |
電源 | USB接続、充電電池 |
アイリスオーヤマは家庭用の加湿器も豊富にラインナップしていますが、小型の加湿器の種類も豊富です。
このモデルはまるでドリンクのタンブラーのようなデザインで、車のドリンクホルダーに丁度良く、見た目的にもマッチします。もちろんデスクでも使用でき、使用する場所も自由自在です。
超音波式でファンレスなので、軽量で小型なつくりになっているため持ち運びも簡単。稼働音も小さいため、寝室やオフィスなどで使ってもあまり気になることはないでしょう。
また、水がなくなると自動で運転を停止するため、空焚きを防止することができます。
手軽に使用・清掃できることも魅力で、上から直接水を注げるため簡単に給水ができ、すぐに加湿を開始することができる操作性も良し。注ぎ口が広く、部品の取り外しも可能なので、メンテナンスがしやすく清潔に保つことができます。
まとめ
いかがだったでしょうか。
自分の周辺だけ加湿したかったり、寝室や車内といった限られたスペースの中で加湿できるのが、卓上加湿器の大きな特徴です。
みなさんが自分にあった卓上加湿器を見つけられることができれば幸いです。
最後までご覧いただきありがとうございます。
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